ハンガリーの昔話

 
夜ごと消えるお姫さま

夜ごと消えるお姫さま 夜ごと消えるお姫さま
2008年11月の新刊『夜ごと消えるお姫さま』は、ハンガリーの昔話です。
グリム童話(133 Die zertanzten Schuhe おどってすりきれたくつ)の中にある『十二人の踊るお姫さま』と類型の話ですが、三の数の重なりや、地面の下のお城など、より昔話らしさをとどめていると思われます。お話の始めと終わりの独特な言い回しにも、ハンガリーらしさが残っています。
なによりも、お姫さまたちが夜を徹して踊り続けるさまには、知らぬ間に足が跳ね体が揺れるようです。この昔話に、イラスト、デザイン、舞台美術など多方面に活躍している アーティスト・蟹江杏さんが、とてもキュートでビビッドな絵をつけてくださいました。お話と絵との見事なハーモニーをお楽しみください。


◆お話の中に出てくる言葉◆

○「あったことか、なかったことか」
ハンガリーの昔話で、もっともよく使われている、冒頭の慣用句。

○オペレンツ海
架空の海の名前。語源は現オーストリア中部を流れる「エンス河の向こう(Ober-Enns)」を、ハンガリー語化したものといわれる。「オペレンツ海のまた向こうに」とは、世界の果ての意味で、これもハンガリーの昔話の冒頭の慣用句のひとつ。

○キュキュレー河
エルデーイ(現ルーマニア・トランシルバニア地方)中央部を流れるマロシュ河の支流。この流域は、昔話の宝庫のひとつとして知られる。



◆ハンガリーはどんな国◆

国名は「ハンガリー共和国」、首都はブタペスト。ヨーロッパの中央部に位置し、国土の中央を流れるドナウ川などの恵みで、豊かな農地が広がっています。
ハンガリー人の祖先は、ウラル山脈の東方から移動してきた騎馬遊牧民族のマジャル人といわれています。名字が名前の前にきたり、赤ちゃんのお尻に蒙古斑があったりと日本人との共通点もあります。
建国以降、モンゴル帝国、オスマン帝国、ハプスブルグ・オーストリア、ソビエトなどの影響を受けてきましたが、そのなかでも「マジャル人」の誇りを失わず民族の自立を求めてきました。 ドイツの黒い森を発して、最後は黒海へ注ぐドナウ川が、ハンガリーのほぼ中央を北から南へ流れています。ワインの産地も多く、トカイ産が特に有名です。洋梨やプラムなどの果物の蒸留酒、パーリンカも愛飲されています。
科学や物理学の分野では、世界的な発明や発見をした天才達が輩出しています。また、情熱的な民族舞踊や民族音楽、さらにクラシック音楽の分野でも、リスト、バルトーク、コダーイといった音楽家の作品は日本でも親しまれています。民族衣装には、たいへん手の込んだ模様の刺繍がほどこされています。
日本との経済関係も活発で、自動車会社スズキ(現地法人=マジャルスズキ)などが進出しています。



◆2009年は「ハンガリーと日本の国交修復50年」◆

2009年は、ハンガリーと日本の国交樹立140周年、そして、第二次世界大戦後1959年8月に国交を回復して50年の節目の年にあたります。これを記念して、様々な催しが行われる予定です。

◎くわしくは、以下のサイトをご覧ください◎
ハンガリー大使館
日本ハンガリー友好協会
ハンガリー文化センター
スズキ(ハンガリーワインの情報など)



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